WEEKEND BOOKS 週末に読みたい本探し:クマのプーさんの哲学

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WEEKEND BOOKSは、週末にじっくりと時間をかけて読みたくなるような名書を紹介する連載企画です。Cheeekme編集部が、本当に「薦めたい」本だけをセレクト。思いがけない一冊との出会いに、懐かしい思い出の一冊との再会に。週末は、この本と過ごしてみませんか。

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あの有名な黄色いクマのことは、誰もがしっていることだろう。けれど、ディズニーの力添えもあって世界的に有名になったあのクマが、じつはかなり有能な哲学者だったという事実についてはどうだろう。

この本は、じつは「ものすごく頭のいいクマ」であるプー氏が、ありとあらゆる手法を使って、彼の仲間(少年や、トラや、コブタがいたよね)そして読者である私たちに、様々な哲学の教えを伝授してくれているという事実を明らかにしたまったく新たな報告書。

「今まであった哲学は、すべてプーへ繋がっている」という新鮮な発見に加え、心優しき少年といった印象のクリストファー・ロビンに関しては「限られた世界での、限られた知識に満足している頭の代表」と評するなど、今までのくまのプーさん論を覆す視点も見逃せない。

ちなみに、哲学の入門書としてこの本を読んだとしても、かなり有能な手ほどきをしてくれる。古代ギリシャから近代哲学に至るまで、プー氏の世界観に乗っ取って紐解いてくれるから(プー氏が有能だからね)。

「哲学が好き」でこの本を手にとった方は、くまのプーさんを読んでみたくなるし、「くまのプーさんが好き」でこの本を手に取った方は、哲学を学びたくなるだろう。どちらにせよ、次なる名作(哲学もプーも偉大なる名作に違いない)への切符となるこの一冊。ぜひとも本棚に並べてみて。

text:Ray Sunaga photo:Hikaru Suenaga

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